どうも皆さん、びぼうろくです。
今回は人生でやりたいことのうち、3つ目である
「マーベル映画を見る」ということを達成したので、その感想を書いていきます。
ただ、マーベルの作品全てを網羅することはかなり難しかったので、
ディズニープラスでの時系列順で整理されているエンドゲームまでの全ての映画を見た感想になります。また、エンドゲームを見てから書いた感想になりますので、言ってることが間違っている可能性がありますが、それは御愛嬌ということでお許しください。
マーベルを何も知らない人間が一気にエンドゲームまで見た後の率直な感想になりますので、お付き合いいただける方はどうぞよろしくお願いします。
- 見出したきっかけ
- 見た順番
- 感想
- キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー(2011)
- アイアンマン(2008)
- アイアンマン2(2010)
- THE INCREDIBLE HULK(2008)
- マイティ・ソー(2011)
- アベンジャーズ(2012)
- アイアンマン3(2013)
- キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー(2014)
- ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014)
- ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー/リミックス(2017)
- アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(2015)
- アントマン(2015)
- シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016)
- ブラックパンサー(2018)
- スパイダーマン/ホームカミング(2017)
- ドクターストレンジ(2016)
- マイティ・ソー/バトルロイヤル(2017)
- アントマン&ワスプ(2018)
- アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018)
- キャプテン・マーベル(2019)
- アベンジャーズ/エンドゲーム(2019)
- おわりに
見出したきっかけ
自分はMarvel rivalsというFPSのゲームからマーベルに興味を持ちました。元々X-MENシリーズは好きで見ていたのですが、マーベルは長いから…という理由で放置していました。
ただ、エンドゲームまで見た後だから言えるのですが、これは人生で一回は見ておいたほうが良い映画だと心の底から思いました!
もし、Marvel rivalsをプレイしていたり、マーベルに興味があって、かつJCBカードを持っている方は
2ヶ月間無料でディズニープラスに入れるので、ぜひ視聴してみてください。
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見た順番
- キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー(2011)
- アイアンマン(2008)
- アイアンマン2(2010)
- THE INCREDIBLE HULK(2008)
- マイティ・ソー(2011)
- アベンジャーズ(2012)
- アイアンマン3(2013)
- キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー(2014)
- ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014)
- ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー/リミックス(2017)
- アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(2015)
- アントマン(2015)
- シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016)
- ブラックパンサー(2018)
- スパイダーマン/ホームカミング(2017)
- ドクターストレンジ(2016)
- マイティ・ソー/バトルロイヤル(2017)
- アントマン&ワスプ(2018)
- アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018)
- キャプテン・マーベル(2019)
- アベンジャーズ/エンドゲーム(2019)
上記の順番で視聴しました。なお、ブラック・ウィドウとマイティ・ソー/ダーク・ワールドは完全に見るのを忘れてしまっていたので、必ず見返します…!
個人的にエンドゲームを見るうえでかなり重要だと思った映画は太字にしてあります。
もしマーベルが気になっている方がいたら、アベンジャーズまで3作品ほどみて、それで合わなければ見なくても良いのかな、と思いました。自分はハマりすぎたのでエンドゲームまで見てしまいましたがw
以下ネタバレ注意!!!!!
感想
キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー(2011)
マーベル映画の時系列で最初に位置する2011年の作品なのに、全然古さを感じさせない仕上がりにびっくり!
物語の始まりでスティーブ・ロジャースが登場した時、あのひょろひょろした体で「軍に入りたい」と何度も願い出るシーンがすごく印象的でした。バッキーと一緒にいるときの弱々しい姿から、実験によって”キャプテン・アメリカ”へと変貌する過程が心に響きます。
特に印象深いのは、彼の「心と体が結びついた瞬間」です。外見は変わっても、正義感あふれる彼の内面は変わらないんですよね。これって現実世界でも大事なメッセージかも。心と体のバランスが取れた時、人は本当の力を発揮できるんだなと感じました。
あと、トニー・スタークのお父さんであるハワード・スタークが登場するのも、後のMCUにつながる伏線としてニヤリとさせられます。
アイアンマン(2008)
『アイアンマン』は、トニー・スタークのカッコ良さが際立つ傑作です。2008年公開という事実が信じられないほど、この作品は先進的な技術を描いています。現在の2025年になっても、劇中で描かれた技術の多くが最先端として通用するレベルです。ホログラムインターフェースやAIアシスタント、パワードスーツの概念など、その未来予測の確かさには驚かされます。
作品全体を見渡すと、この時代のペッパーやトニーの若々しさが印象的です。『エンドゲーム』が2019年公開だったことを考えると、11年という時間が経過しています。その間にキャラクターたちが経験した成長と変化は、現実の俳優たちの変化とも相まって説得力があります。11年という月日は人を大きく変えるものだということを実感させる作品でもあります。
特に魅力的なのは、アイアンマンのスーツが作品を重ねるごとに進化していく点です。この初期作品から始まり、後の作品でどんどんパワーアップしていく様子を追うことができるのは、シリーズの大きな楽しみのひとつです。2008年当時としては画期的だったCGによるスーツの描写も、今見ても色褪せない魅力を放っています。
MCUの出発点となったこの作品は、単なるヒーロー映画の枠を超え、映画産業全体に革命をもたらした記念碑的作品と言えるでしょう。
アイアンマン2(2010)
『アイアンマン2』は、トニー・スタークという魅力的なキャラクターをさらに掘り下げた秀作です。前作では「天才的で完璧な人物」として描かれていたトニーが、続編では人間らしい側面を見せるようになります。彼の人間性や内面がより明確に伝わってくる作品となっています。
第一作の最後で「私がアイアンマンだ」と自ら公表したことによって、トニーは新たな状況に直面します。素晴らしい技術が完成し、それが世に出たことで、今度は「整備」や「制限」という現実問題が浮上してきます。これは現代社会でも起こりうる、革新的技術と規制の問題を象徴していると言えるでしょう。企業で新しい技術を開発しても、実用化する際には様々な規制や制限が課されるという社会の厳しさが、映画の中に巧みに織り込まれています。
また、ペッパーとトニーの関係性の描写も見どころのひとつです。二人のやり取りはユーモアに満ちていながらも、お互いを思いやる気持ちが伝わってきて心温まります。特に最後のシーンは、二人の関係が今後どのように発展していくのかを予感させる素晴らしい締めくくりになっています。
THE INCREDIBLE HULK(2008)
『ハルク』は、マーベル作品の中でも個性的な位置づけにある作品です。私自身、「マーベルライバルズ」というゲームからブルース・バナー/ハルクというキャラクターに親しんだため、このキャラクターには特別な思い入れがあります。
本作の特徴的な点は、MCU本編の俳優とは異なる配役で描かれていることです。これにより「この物語はMCUの本筋とは関係ないのではないか」という印象を持つ方もいるかもしれません。確かに俳優の交代という事情があったため、物語の連続性に疑問を感じる部分はあります。
しかし、ハルクのオリジンストーリーとして見れば、非常に興味深い内容になっています。ブルース・バナーがどのようにしてハルクになったのか、その経緯や葛藤が丁寧に描かれています。俳優の違いという点を除けば、キャラクターの本質を理解するための重要な作品だと言えるでしょう。
俳優の変更はありますが、ストーリー自体は十分に魅力的です。ハルクというキャラクターへの愛があれば、十分に楽しめる作品になっています。MCUの完璧な連続性を求めるのではなく、独立した一作として鑑賞することをお勧めします。
マイティ・ソー(2011)
『マイティ・ソー』は、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)を理解する上で必見の作品です。この映画を観なければ、後のMCU作品で重要な役割を果たすいくつかの要素を理解することが難しくなります。
特に重要なのは、ロキやシールド、アスガルドといった要素がこの作品で初めて本格的に登場する点です。ロキは後のアベンジャーズシリーズでも重要な役割を担うキャラクターですし、アスガルドという世界観はMCUの宇宙観を大きく広げる役割を果たしています。
また、本作は家族のドラマとしての側面も持っています。ソーとロキの兄弟関係、そしてオーディンを中心とした家族の物語は、単なるアクション映画を超えた深みを作品に与えています。特にロキというキャラクターのファンにとっては、彼の複雑な性格や動機が描かれる本作は特に魅力的でしょう。
MCUの全体像を理解したい方や、後の作品をより深く楽しみたい方には、ぜひ観ておいてほしい作品です。この作品を抜きにしてMCUを語ることはできないと言っても過言ではありません。
アベンジャーズ(2012)
『アベンジャーズ』は、それまでのソロ映画(キャプテン・アメリカ、アイアンマン、ソー、ハルク)で描かれてきたヒーローたちが初めて一堂に会する歴史的な作品です。当時はまだメンバーも少なかったものの、この映画でMCUの魅力を感じた観客は、その後の作品も継続して見続けることになったでしょう。逆に言えば、ここまでの5作品ほどを見て合わないと感じた方には、MCU全体が合わない可能性が高いとも言えます。
本作の最大の魅力は、個性の強いヒーローたちが出会い、ぶつかり合い、そして最終的にチームとして結束していく過程にあります。異なる価値観や能力を持ったキャラクターたちが、どのようにして一つのチームとして機能するようになるのか、その過程は非常に興味深いものです。
本作を観た後で『エンドゲーム』を観ると、より深い感動が得られるでしょう。「あの時はこんなことが裏で起きていたのか」という発見や、キャラクターたちへの愛着がより強くなるからです。
友人にマーベル映画をおすすめする際には、「少なくともここまでは見て」と伝えたい作品です。この作品で感動できれば、その後のMCU作品も十分に楽しめるはずです。ヒーロー映画の常識を覆し、新たな地平を切り開いた革命的な一作と言えるでしょう。
アイアンマン3(2013)
『アイアンマン3』は、やっぱり私の大好きなトニー・スタークが活躍する物語で最高でした!トニーが新しい人と出会ったり、特にペッパーとの関係がさらに深まるところが見どころです。
この作品ではペッパーが本当に大変な目に遭ってしまうんです。トニーとペッパーの関係がちょっと悪くなっていたシーンがあって、「この先どうなっちゃうの?」って心配したんですが、結局トニーはペッパーのことを心から愛していて、どんな辛い状況でも彼女を助けようとする姿に感動しました。
ただ、ちょっと気になったのが、ペッパーが実験の影響で超強くなるところ。なぜ彼女が適合できたのかについて、「たまたま」という理由が自分にはよく分かりませんでした。
でも、この作品は単純にかっこいいだけじゃなくて、ドラマ性が豊かなんです。まるで小さなドキュメンタリーを見ているような感覚で、ストーリーの起承転結がしっかりしていて満足感がありました。トニーの人間らしさがよく表れた作品だと思います!
キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー(2014)
『キャプテン・アメリカ:ウィンターソルジャー』は、MCU作品の中でも一段と色調が変化する転換点的な作品です。最初の『キャプテン・アメリカ』を観てからこの作品を見ると、その変化の大きさに驚かされます。それまでの比較的明るい雰囲気から、一転してモノクロームのような緊迫感のある世界観へと変化しています。
本作の最大の見どころは、「昔の親友が敵になる」という古典的でありながらも強い衝撃を与える展開です。この展開は王道であるにもかかわらず、非常に効果的に描かれており、観客の心を強く打ちます。特にシールドという組織自体への疑念が生じ、ヒドラの再登場もあり、物語は複雑な展開を見せます。
また、個人的にはゲーム「マーベルライバルズ」でバッキーを使用した際の必殺技「Again」が本作では見られないことに気づきました。ゲームの必殺技台詞には、必ずしも映画での元ネタがあるわけではないことが分かりました。このような発見も、MCUとその派生作品を横断して楽しむ醍醐味の一つと言えるでしょう。
本作はMCU内でもスパイスリラー的な要素が強く、政治的陰謀や裏切りのテーマを扱っています。キャプテン・アメリカという正義の象徴が、灰色の世界でどのように立ち向かうかを描いた秀作です。純粋なアクション映画を超えた深みがあり、MCUの方向性を変える重要な作品となりました。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014)
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』は、MCUの中でも特別な存在感を放つ作品です。主人公スター・ロード(ピーター・クイル)のキャラクターが非常に魅力的で、彼の軽妙なユーモアやおちゃらけた態度に思わず笑みがこぼれます。しかし、彼は単なるお調子者ではありません。幼い頃に母を亡くし、宇宙に連れ去られるという過酷な環境で育ったからこその振る舞いであり、その裏に隠された優しさや傷が垣間見えるのが素晴らしいのです。
本作は当初「MCUの本筋から外れた作品」と思われるかもしれませんが、実際には後のインフィニティ・サーガに繋がる重要な伏線が多く含まれています。特にサノスが初めて本格的に登場するのもこの作品であり、宇宙側の物語を理解するためには必見の一作です。
ロケットとグルートのコンビも本作の大きな魅力です。特にグルートは「I am Groot(俺はグルートだ)」という一つのフレーズだけで様々な感情を表現し、最後に仲間たちを守るシーンでは感動を誘います。この作品が唯一、成人グルートが登場する機会でもあり、その後のベビー・グルートやティーン・グルートとは異なる魅力があります。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー/リミックス(2017)
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.2』、普通に感動しちゃいました!特にピーターが生物学的なお父さんと初めて会って、一緒にキャッチボールをするシーン。あそこは本当に印象的でした。
すごく穏やかな雰囲気の中、ピーターが「やっとお父さんに会えた」という感動に浸っているところに、お父さんから衝撃的な告白があって展開が一気に変わります。ピーターが怒るのも当然ですよね。
この作品で初めてマンティスが登場するんですが、彼女のキャラクターにもびっくりしました!最後のクライマックスでは、普段はバラバラでめちゃくちゃな彼らが、一つの目的のために団結する姿が素晴らしかったです。
特に面白かったのが、ピーターのお父さんが巨大な存在に変身したときに、ピーターがパックマンの姿で戦うシーン。「俺はパックマンしか作れない」のようなセリフがありましたが、それでもちゃんと戦えるところがピーターらしくて良かったです。
マーベル作品はちょっとした描写が後で重要になることが多いんですよね。例えば「この銃が好きなんだ」みたいな、ほんの5秒くらいのシーンなのに、後でその銃が大活躍したりするような伏線の張り方が上手いなと思いました。映画ファンはそういう細かいところにもすぐ気づくんでしょうね!
アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(2015)
『エイジ・オブ・ウルトロン』は、ワンダとピエトロのマキシモフツインズが出てくるのでめちゃくちゃ重要な作品だと思います。また、ヴィジョンも登場するのでMCUの転換点になっている映画ですね。
ただ個人的には、ストーリーの展開がちょっと理解しづらい部分がありました。最初は皆が戦っていて盛り上がっていたのに、途中からジャービスの話になって、少し無理矢理な感じがしたんです。展開のつなぎ方がちょっと雑に感じました。
でも、アベンジャーズの隠れ家でみんなが助け合うシーンや、ホークアイに実は家族がいたことが明かされるところは良かったです。アベンジャーズの本拠地ができたり、ジャービスがヴィジョンとして人型になったりと、重要な転換点がたくさんあります。
ただ、全体的なストーリーで感動したかと言われると、ちょっと戸惑います。アベンジャーズの映画の中では、個人的には下位に入るかもしれません。いろいろな要素はあるんですが、心に残る感動が少し足りなかった気がします。
アントマン(2015)
『アントマン』は、スコット・ラングが本当にいいキャラクターしているんですよね!娘のキャシーちゃんと遊ぶシーンとか最高です。特に好きなのは映画の冒頭、バスキン・ロビンスで働いているときのシーン。「この仕事大好きです、絶対やりたいです」って言ってるのに、前科があるというだけで「ダメです」と言われてしまうところ。少しスポンジボブののようなテンポの良さが自分には最高でした。頭が良くて、優しい性格のスコットがすごく好きです。
ただ、この映画で気になったのが、アントマンの能力の一つである「アリを操る」能力が、後の作品ではあまり出てこなくなったことです。それはおそらく、虫の描写があまりにリアルで少し不快に感じる人がいるからかな?と思いました。
本当なら、エンドゲームでもアリを出せば活躍できたはずなのに、ほとんどスコット自身が活躍する形になっていました。『アントマン&ワスプ』でもアリの描写がリアルすぎたのかもしれませんね。
個人的にはこの作品はすごく好きなんですが、虫が苦手な人には少し抵抗があるかもしれません。それでも、ヒーローになった元泥棒という設定や、スコットの人柄は本当に魅力的で、MCUの中でも新鮮な作品だと思います!
シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016)
『シビル・ウォー』は、『アイアンマン2』みたいな展開で、「アベンジャーズができました、でも問題を起こしちゃいました」という話です。毎回アベンジャーズが直面するのは、究極のトロッコ問題のよう。「地球全体が死ぬのと100人が死ぬの、どっちを選ぶ?」みたいな難しい選択を迫られるんですよね。
ただ、こういう問題って現実世界ではなかなか実感しづらいです。地球を脅かす敵なんて実際にはいないし、70億人が死ぬかどうかの選択を迫られることもありません。
この映画では各国政府がアベンジャーズに厳しい規制をかけようとするんですが、それって少し極端に感じました。確かにテロのような事件で多くの人が亡くなるのは絶対に良くないことですが、アベンジャーズが特殊能力で守ろうとする中で、不安定な面があって誤って人を傷つけてしまうこともある。それでも、もし地球が圧倒的な力を持つエイリアンに襲われたとき、特殊能力を持つヒーローたちがいれば、きっと各国政府も彼らをサポートするはずです。
なのに映画では、シールドという一つの組織だけに丸投げしているような体制に違和感がありました。でも、そういう問題を除けば、空港でスパイダーマンやアントマンが参戦して戦うシーンは本当に白熱していて面白かったです!
結局、これだけ強いヒーローが集まると組織として上手く機能するのは難しいですよね。でも共通の敵が現れたり、皆が守るべきものが一致すれば、団結できるんだなと感じました。キャラクター同士の対立が見どころの作品です!
ブラックパンサー(2018)
ブラックパンサーについて詳しく知らなかった私にとって、この映画は非常に啓発的でした。シビル・ウォーでは単に親を殺されたバッキーを恨むキャラクターという印象しかありませんでしたが、この作品でワカンダという国の文化や背景を深く知ることができました。
「ワカンダ・フォーエバー」という言葉の意味や、伝統的な文明と未来的なテクノロジーが融合した独特の世界観は非常に魅力的です。表向きは発展途上国を装いながら、実は高度に発達した文明を持つという設定は、現実世界にも存在したら面白いと思わせるロマンがあります。
CIAやFBIといった組織が登場することで、私たちの知らない世界の裏側が動いているという面白さも感じられる作品でした。
スパイダーマン/ホームカミング(2017)
スパイダーマンって、最初は放射能に汚染された蜘蛛に噛まれるというオリジンストーリーから始まるのかなと思っていたんですが、この作品はかなり違いました。すでに「シビル・ウォー」で空港バトルに参加したあとの話から始まっていて、いきなりつながっているんです。オリジンストーリーよりも「さあ、スパイダーマンの物語を始めますよ」という感じだったので、すんなり入れました。
やっぱりスパイダーマンはすごく有名で、生きていて全く知らないという人はほとんどいないでしょうね。私も例外ではなく、断片的な記憶はあったのですが、正直言うと、ちゃんとスパイダーマンの映画を見たことがない状態でした。
MJについても少し聞いたことがあって、スパイダーマンの初恋の相手みたいなヒロインがいることは知っていました。てっきりその子のことをMJと呼んでいるのかなと思っていたら、最後の最後になって「君がMJだったの?」みたいな展開になりました。
それから、トニーと一緒にアベンジャーズの本拠地に戻ってきて、ウキウキしているピーターくんが、トニーに「アベンジャーズに入らない?」と言われるのに「入りません」と言うシーン。「ここで断ったら、どこでアベンジャーズと合流するの?」と思ったら、実はこれはちゃんとした試験だったんです。「だから僕はこう言ったんだよ」みたいな説明があって、高校生らしい可愛げがありました。
スパイダーマンの中のピーターの人間性や性格がよくわかる、あたたかくて面白い映画でした。
ドクターストレンジ(2016)
ドクター・ストレンジといえば、マーベルのゲームでは「タンク」という役割でよく使ってきたのですが、実際はこういう人だったんだなと映画を見て初めて知りました。最初の30分くらいは、トニー・スタークがよく「エゴイスト」と言われますが、ドクターの方がずっとエゴイストだなと感じました。
どんどん魔術の才能に目覚めていって、だんだんかっこよく魔術が使えるようになっていくのがすごく面白かったです。空飛ぶマントに途中で気に入られるというのも素敵なポイントでした。最初からマントを装備しているのかなと思ったら、ドクター・ストレンジも最初は普通の人間だったんだなと知って興味深かったです。
とにかく映像がすごいんです!建物がぐちゃぐちゃになったり、まるでトリックルームのような目の錯覚を利用した映像が次々と登場します。映像の規模が大きく、建物が時間を巻き戻したりと、マーベルの映像技術をとくに感じた作品でした。
マイティ・ソー/バトルロイヤル(2017)
「マイティ・ソー バトルロイヤル」はシリアスな感じがなくて、「エンドゲーム」でもこの話の要素が結構出てくるんですよね。ハルクが登場した時は本当に興奮しました!ナターシャからの通信を切って船に乗り、どこかに旅立ってしまったハルクがここに来ていたというつながりが個人的にすごく面白いと思いました。
マーベルのゲームにも登場するヘラがここで出てくるんですね。実はアスガルドってこういう成り立ちだったんだというのも見えてきて、とても興味深かったです。
全体的にソーの物語って暗い話が多いのですが、この作品はギャングものっぽい雰囲気があって、ギャグもありシリアスもありという感じでした。大人のギャグという感じなのですが、アダルト要素はあまりなく、全体を通してサクサク見れる作品です。
相変わらずロキはかっこよくて、ずっと見入ってしまいました。戦闘シーンも大迫力で、たくさん登場するのが楽しかったです。ヴァルキリーの成長というか、戦闘服を着た時のかっこよさも格別でした!
アントマン&ワスプ(2018)
「アントマン&ワスプ」を見ないと、「エンドゲーム」の話は多分わからないだろうなと思っていました。最後のシーンでノートパソコンを巨大モニターに見立てた映画館、アメリカでよくあるドライブインシアターを、ミニカーとノートパソコンで再現しているのが素敵でした。まるでピクミンやバグズ・ライフを思い出すような、いい感じの演出でした。
終わり方は「エンドゲーム」に続く展開で、「どうなるの?」というワクワク感を残してくれました。全体を通して、小型化するラボやボタンを押すとすぐに巨大化する車など、コンセプトがとても面白いんです。
ホープのお母さんとお父さんが再会するシーンは感動的で、もし自分が30年ぶりに再会したら膝から崩れ落ちてしまいそうなのに、この世界の人たちは心が強いですね。「久しぶり」という感じで再会するのを見て、マーベルに登場する人は皆、精神力が強いなと思いました。
私が好きなスコットが最終的にホープと幸せになろうとしている様子も素敵だなと感じました。最後に突然、実験中に消えてしまうシーンは「インフィニティ・ウォー」のシーンとつながっているんだと気づきました。量子世界にいると、サノスの「スナップ」の影響を受けないのかもしれませんね。
アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018)
インフィニティ・ウォーは「結局そうなるのか」という驚きの展開が印象的でした。通常のヒーロー映画ではヒーローが勝利するパターンが多いですが、この作品ではそういった期待を裏切る結末となっています。
特に、主人公補正で活躍してきたトニー・スタークですら全く歯が立たなかった点や、10人ほどのヒーローが集結しても敵に勝てないという展開は衝撃的でした。「勝てそうで勝てない」闘いが繰り返される中で、最終的に宇宙の人口半分が消滅するという結末は重い余韻を残します。
サノスというヴィランについても、単純な悪役ではなく、彼なりの信念を持った複雑なキャラクターとして描かれています。エンドゲームと一体となった物語であり、ドクター・ストレンジの行動などもすべて計算されたものだったと考えると興味深いです。この作品は「悪とは何か」「正義とは何か」を考えさせる優れた作品だと思います。
キャプテン・マーベル(2019)
キャプテンマーベルは時系列的にはキャプテンアメリカの次に位置する作品です。この映画はニック・フューリーのバックグラウンドについて理解を深める機会となります。時系列順で見るという考え方もありますが、個人的にはインフィニティ・ウォーの後に見ることで、より効果的だと感じました。
インフィニティ・ウォーのラストでニックがポケベルで送信するシーンの意味が、キャプテンマーベルを見ることで明らかになります。
逆にエンドゲームでキャプテン・マーベルのキャラクターの行動や「私は他に忙しい」という発言の背景を理解するためには、この映画を先に見ておくことが大切です。知らないと「いやいや、地球が危ないんだからそんなこと言ってる暇ないでしょ」と思ってしまうかもしれませんw
見る順番としては、私はインフィニティ・ウォーの後にキャプテンマーベルを見ることをお勧めします。
アベンジャーズ/エンドゲーム(2019)
マーベル『エンドゲーム』を全て見終わりました。今、最後のクレジット部分が流れていますが、この映画を見た人全員が「ヒーロー映画の傑作だ」と絶賛していることに、心の底から同感します。これまでの21作品の集大成として、全作品を見てきたファンへの究極のご褒美だと感じました。
最初はマーベルのオープニング曲を聞いても特に何も感じなかったのですが、今ではこの音楽を聴くだけで胸が熱くなります。時系列順に全作品を見たのですが(キャプテン・マーベルだけはインフィニティ・ウォーとエンドゲームの間に挟みました)、本当に感動しかない映画でした。
特に印象に残っているシーンが3つあります。まず言うまでもなく「アッセンブル」のシーン。そして2つ目は、ハッピーがトニーの娘にお腹が空いたかと聞いて、彼女が「チーズバーガー」と答えるシーン。これは第一作『アイアンマン』で、トニーが記者会見に行く前に「チーズバーガーを食わせろ」と言ったシーンを思い出させます。娘が父親の好きなものを受け継いでいるという設定に泣けてきました。
3つ目は、トニーが万が一の時のために娘へホログラムでメッセージを残していたシーン。「3000回愛してる」という言葉を娘が言うところも、さすがトニーの娘だと感じました。トニーは自分が死んだ後に娘がこの映像を見ることも想定して残していたのだと思うと、彼がどれだけの覚悟で最後の戦いに挑んだのかが伝わってきます。
この映画では、各キャラクターの過去の課題や思い残したことが全て解決されていく様子が描かれています。まるで「あなたの人生でやり残したことはありますか?」という問いに全員が答えを出していくような展開です。エンドロールでは初代アベンジャーズのサインと共に『アベンジャーズ』のテーマ曲が流れ、心の底から感動して10回ぐらいは普通に泣いてしまいました。
これは本当に素晴らしい映画です。勇気や人とのつながりをテーマにしており、21作品も見ると次の展開が予想できるはずなのに、それでも感動してしまうのは本当に「ずるい」としか言いようがありません。感動シーンとギャグ、シリアスな場面が絶妙に組み合わさっていて、まさに感情のジェットコースターのような体験でした。
この映画では、約20人のヒーローたちの人生のターニングポイントを次々と見せてくれます。しかも全員が並外れた存在であるため、壮大なドキュメンタリーと言っても過言ではないクオリティです。私は元々マーベル原作は全く読んだことがなく、ゲーム「マーベルライバルズ」から入った超にわかファンですが、それでもマーベル映画を見て心の底から感動しました。
一言で言うと、人生で一度は絶対に見るべき作品です。エンドゲームまでの全シリーズは間違いなく最高傑作であり、マーベルにこれほど多くのファンがいる理由も理解できました。マーベルの音楽を聴くだけで元気が湧いてくるので、もし今後落ち込むことがあれば、この曲を聴いて元気を出そうと思います。
マーベル映画を全て英語で見ていたので特に印象に残ったのは、ずっと繰り返される「Together(一緒に)」という言葉です。「アベンジャーズ・アッセンブル」というキャプテン・アメリカの決め台詞も、ゲームでは頻繁に聞いていたのに映画ではあまり言わないなと思っていたら、まさにクライマックスで登場するという粋な計らいがありました。
サノスについても興味深かったです。彼は絶対的な悪ではあるものの、農場でのんびりしている姿がボコボコにされるシーンでは少し心が痛みました。老後のおじいちゃんを痛めつけるように見えてしまったんです。これは監督が意図的にサノスに同情の余地を持たせようとしたのでしょう。彼は「死ね」と思わせるような単純な悪役ではなく、壮大なことを考えた結果、道を誤ってしまった存在として描かれています。
この映画の素晴らしいところは、ヒーローたちが「ヒーローだから人々を助ける」というような単純な動機ではなく、それぞれの人間性や好奇心、使命感から行動している点です。よくあるヒーローアニメの「僕がみんなを助けるんだ、僕にしかできない」という単純なものとは一線を画しています。
心の底から感動した『エンドゲーム』。ぜひ皆さんもDisney+で全21作品を時系列順に見てみてください。絶対に後悔しない体験になるはずです。
おわりに
いかがだったでしょうか。
あくまでも感想なので、史実と違うところや、色々と突っ込みどころ満載かもしれませんが、その場合はぜひ教えていただきたいです!
私はまだマーベルの裏話や考察動画を全く見ていないので、楽しむ余白があると思います。
それもかなり楽しみです。
最後に、素晴らしい作品をありがとうございました。